突然ですがこのブログにお越しの皆様で、
ハンカチやタオルよりも手拭を愛用されている、という方はどの位おられるでしょうか。
実は何を隠そう、ワタシは手拭フリークと言いましょうか、軽くコレクターでして。
好きで買っている内に、この前数えたら50枚ほど所持しておりました。
一番好きなメーカーは、かの老舗・かまわぬさんのものですが。
他にも、実は沢山のメーカーさんがございまして、
ケネマとか永楽屋とか永楽屋のカジュアルラインのRAAKとか濱文様とかいろいろ・・・
中でもケネマの髑髏シリーズは、キュンとするほどカッコイイのです。
気が付くと、ワタシが選ぶ手拭はどちらかというとカジュアルな柄やシュールな柄が多いのですが。
手拭と言えばやはり、和柄がメインなのはこれはもう仕方ないというか。日本のモノなので。
けれど、ワタシはあまりバリバリの和柄には興味が無く、季節感が顕著なモノもあまり好きじゃないので、
もっとこう、ガツンとインパクトのある手拭を心の片隅で追い求めておりました。
そして、思い付いたんですよ。
もうこれは、染めるしかないよね・・・と。
まぁ基本、手拭というものは特岡とか総理とか呼ばれる晒し生地を染めただけのものなんですが。
巷で売られている殆どの手拭が、注染と呼ばれる技法で染められたモノです。
これは、色別に糊を置いて色が混ざらないようにしながら型に沿って染料を入れていくやり方です。
型でデザインが決まるので、簡単にイメージすると多色刷りの版画みたいな感じです。
でもこれは、素人が賃貸アパートでやるにはハッキリ言って無理なので。
ワタシは閃きました。
手拭の他にも、好きなモノがあるじゃん!!って。
賃貸2DK(ペット飼育可)の4階建て安アパートの台所でも出来そうな、サイケデリックなアイツが!!
という訳で、向かったのは東急ハンズであります。(いつものね、困ったときの東急ハンズ頼みです。)
今回使用したのはダイロン社から発売されている『プレミアムダイ』という、中温程度で混ざる染料です。
それと、同じくダイロン社製のカラーストップ(色止め)です。
晒はねぇ、適当にホームセンターで購入(笑)
会社から徒歩2分の所にあるんですよ、ホームセンターが。
ネットで良質な晒の生地を買っても、まぁせいぜい一反、2000円程度でした。(ケシ子調べ)
ココは、拘ればきりがないという事で妥協。(ハンドメイドとはそういうものです。)
そして、思い付いたら一気にやっちゃうケシ子の悪い癖で(汗)、
この2日間、完全に気分は手拭職人。
カテゴリ名も、調子こいて屋号風にしてみた次第です(テヘペロ)
以下、初めての自作サイケデリック手拭8枚です。
↓↓↓

『乙女のバイオレット』 (ムラ染め:ピンク×バイオレット)
今回、作った中で最も女子的な色合いに仕上がった1枚です。
これなんか手拭なのに、
何も言わずに首に巻いてたらストールに見えるんじゃね?と思います(自画自賛)。
(↑否、勿論、ただの手拭なんだけど・・・)
二重顎の下を流れ落ちる汗をしっかりと拭きながらも、乙女チックに暑い夏を乗り切れそうです。

『戦場のメリークリスマス』 (ムラ染め:赤×カーキ)
いや、これは。
今回の8枚の中で、最も中2病的な仕上がりになってもうた・・・
ワタシの中では、
例えばピンクと黒の組み合わせは、深夜のドンキホーテとキティちゃんの健康サンダルのイメージだし、
赤と黒の組み合わせは、中2病と黒魔術と黒歴史のイメージなんですよ。(独断と偏見)
でも来ましたね、新たなる中2カラーが。
戦場に咲き誇る血染めの薔薇。みーたーいーなぁー。

『ゆでたまご』 (ムラ染め:黄色×グレイ)
もっとこう、濃ゆい感じで色が出てくれたら。
なんか夜空に走る雷のような激しいイメージだったんですケド。
ゆでたまごみたいになっちゃいました。
しかも、なんか失敗して黄身の周りが灰色になったゆでたまご。
とほほ。
でも、黄色とグレイの組み合わせは可愛いので嫌いじゃない。

『山ボーイ』 (ムラ染め:紺色×オレンジ)
今回作った8枚の中で、一番の好みのものはこれです。
なんかイメージとしては、フジロックフェスティバルに毎年張り切って行っちゃうフリーターの男の子の色。
山ガールの男子版みたいな・・・って、それただの山男やんけっていう。
でもなんか、女子的要素が欠乏しているワタシにはこれくらいの感じが好きなのです。

『レジャーシート』 (タイダイ:蛇腹折)
タイダイの醍醐味は、縛った糸や輪ゴムを開く所にあると思うのですが。
今回、一番これじゃない感がハンパ無かったのがコイツです。
縛ってコンパクトになってる時は、コイツぁいけるっっって思うぐらいいかしてたんですケド・・・
赤・黄色・緑のラスタカラーで、ラテンな感じにかっちょ良く仕上がるかなと思ってたんですが。
開いたら・・・これは・・・・www
レジャーシートですがな!!
遠足やハイキングに行く時には、イイかもねぇ~~~(笑)

『病原菌』 (タイダイ:蛇腹折)
これはちょっと、狙い過ぎたね。
絵で言えば、K岡T太郎商業画伯みたいなね(独断と偏見)。
円形の蛇腹折をやってみたかったってだけです。
なんか全体的に、カビが生えたみたいになってもうた(笑)
これやってみて思い付いたのが、真ん中に大きく円形で蛇腹にして赤で濃い目に染めたら、
日章旗みたいにかっちょ良くなるんじゃないかと。
次に作る時には、是非やってみよう。日章旗。

『サイケデリック豆絞り』 (タイダイ:豆絞り&蛇腹折)
豆絞りは是非やってみたくて(出来上がり、超ヘタクソ・笑)
なるべく細かく絞ってたつもりなんだけど、途中で飽きて蛇腹をブッ込むという暴挙に。
それでも、結構可愛く出来たなと、自画自賛。
こういうサイケな感じの手拭が欲しかったんだっって感じです。
売って無いんすよ、こういうの。
バンダナでは無く、晒生地の手拭でこの感じ。
豆絞りは、今後も挑戦したいです。

『rainbow‐tiger』 (タイダイ:蛇腹折)
実はこれは、一歩間違うと雑巾になる可能性のあった曰く付の1枚です(笑)
なんか濃い色の染料を大量にダバダバかけて、寝かせの時に凄い色になったモンで・・・
某Nさんと、今回の手拭作りについて話していて。
この手拭を寝かせている(染料が定着するまで半日~丸一日程度、寝かせるのです。)画像を送ったら、
某Nさんは、ワタシがウチの犬のう○この画像を送って来たのかと思ったという。
いやいやいや、幾らワタシが軽度のキチガイだと言っても。
さすがに犬のう○この画像を送り付けたりしませんから(笑)
が、しかし。
naseさんが(あ、言っちゃった)そう思ったのも、無理からぬ事でした。
だって、その画像。ホントに、う○こっぽいんだもん。
以下、閲覧注意・・なんでやねん(笑) 別に、閲覧注意ません。
↓

注)何処からどう見ても、ただの染物です。
でもこれが、開いて洗うとあんな風に渋い手拭に化けるんです。面白いねぇ。
奥が深いです、タイダイ染め。
あと、これは嬉しい誤算というか、手作りだからというか。
完全に染め終わって、最後、洗濯機で洗うまでに何度もゴシゴシ洗いにかけてるから。
出来上がりと同時に、イイ感じにこなれてるんですよ。
手拭って、買ってすぐはあまり使い心地が良くないんですね。
何度も洗濯して水をくぐらせればくぐらせるほど、生地が柔らかくなってイイ感じに使い易くなるんです。
それが出来上がると同時に、出来上がっている。素晴らしい。
カテゴリ作っちゃったし、
まぁ、まだまだ染める気満々なんでまた面白いのが出来たらアップするかもです。
誰が興味あるんだって感じですケド(笑)
楽しそうだなぁと思われる方は、是非オススメです。
タイダイ染め、意外に簡単で出来上がりはアバウトでも気にならないし、
失敗もむしろ味になるので、気楽なハンドメイドに如何でしょう?サイケデリック手拭。
追記です。
因みに、手拭は両端は切りっぱなしなんですよ。
これは水分が早く乾くための工夫なんですけど、
ほつれもある程度になれば勝手に止まってフリンジみたいになるので、
マジで、直線に縫うのも面倒くさいという方にはオススメのクラフトです。
晒というか、反物は基本的に1尺巾(約33㎝)で織られてますから、
手拭の場合、90㎝程度にカットすればだいたい1枚分です。
切って染めるだけ、終了。
ダイロン社からは、手描き用染料も販売されてるし、オンラインショッピングもあるのでオススメです。
好きにお絵描きして作るのも良いかもですよ。